1話 「出会いの対は歌。」

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「ありがとう、これはなに?」 「王さまの演奏会のチケット  歌のお礼だよ。」 それだけ言うとルシアは自分の 腕時計をのぞくと急いで 帰ってしまった。 歌のお礼は嬉しい。 歌歌いが嫌われている国も あるからだ。 家を作り、食物を渡し。 王さま気取りじゃないか、と 思う人も少なくはない。 僕は一応歌歌いになるまえに お金を貯めておいたのが吉か 嫌われ役にはなったことがない でも、こんなこと常識だ。 偉そうに「お金を払っている」 なんて言えない立場なんだ。
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