2年1組..ウエダ マミ

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「てめぇ....!」 清水くんは今にも 殴りかかりそうな目で 男子を見ていた。 「なんだよ。 俺はお前がした事と言った事を 真似しただけだぞ? 何となーく真似したくてな。 拳握りしめてっけど 殴りたいのか? いいよ、殴っても。 ただそれも 何となーく... 真似すると思うけどな。」 男子は胸ぐらを 掴まれているのに、 あくびをしながら、 清水くんにそう言った。 「おいおい.. もう止めとけって清水! 何かお前完全にアウェイだし、 お前がどう考えても悪いって!」 横に居た男子はそう言って 清水くんをなだめた。 清水くんは周囲を見渡し、 自分に向けられる 嫌な視線を感じ取ると、 掴んでいる 胸ぐらを放した..。 そして私の方を見ると 「ごめん。」 と謝って来た。 しかし、 また男子の方を向くと 「お前は覚えとけよ」 と睨み付け、 廊下へと出ていった。
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