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｢ナナシさんっていうのは..
今、この学校で
噂されている都市伝説..
みたいなものなんですが..
これは
ただ事じゃない気がします。
だって現に２日連続で
人が亡くなってるんですよ？｣
眼鏡をかけた方の
男子がそう言った。
｢その話...
もう少し詳しく聞かせて。｣
私がそう言うと、
｢詳しくも何も
噂もただ単に
｢ナナシさんに狙われると
殺される。｣
ってアバウトな上に
情報がそれだけなんですよ。｣
ぽっちゃり目の男子が
溜め息をつきながら言った。
｢最初、噂が広まる頃は
｢噂をすると殺される｣
って言われてたんですが、
もしそうなら俺もコイツも
殺されてる筈ですし、
それは違うみたいですね。｣
｢よせよ。縁起でもねぇ。｣
私は｢殺される｣だの、
｢ナナシさん｣だの、
非現実な言葉が飛び交いすぎて
頭が混乱した。
｢ナナシさんって..
そんな非現実な存在..
本当に居るの..？｣
私は心の中で疑いながらも
何だか伊藤くんに
関わる話だと感じ、
私は半信半疑で二人に聞いた。
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