1年3組..エダ シンスケ

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俺は女の子から 目をそらし左を向く。 そして 二、三歩歩いた時だった。 「エダ..シンスケ...」 と呼ばれた気がして 振り返ると 女の子は 居なくなっていた。 「.....??」 俺は首を傾げ、 また前へと歩む。 そして、少し歩くと 校舎の角に着き、 俺は角を曲がった瞬間 異様な光景が 目の前に広がっていた。 死..? 俺はパニックになった。 「...さ...佐藤先輩。」 血まみれで 目の前に 横たわっていたのは 野球部の佐藤先輩だった。 「だ...誰かァアァ!」 俺は叫び 走る。 走る! 走る 走る! ..恐怖? ..混乱? ..疑問? 沢山の感情が入り雑じり、 走っていると 先程のパトカーが見えた。 「ちょっと君! 勝手に入るなと言っただろ!」 俺は息を切らしながら、 「人が..!人が 自分の先輩が校舎裏で 死んでるんす!」 俺は内容を整理出来ないまま 警官にそう言った。 すると、警官は目を一度 大きく開くと 「...君は早く 学校から出なさい!」 先程とは違い真剣な 表情でそう言ってきた。 俺はコクリと頷くと、 再び、裏門から出て、 先輩達の元へと向かった。
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