不義と討伐隊

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しかし今は簡単に行動できない事情があった 「残念だったな。俺は自分にメリットが無いとやる気が起きない」 希望が砕かれ、自分の無力さを痛感して、悔しさから涙がポツリと落ちた それでも変わらずキャンの背中には1000人の命が重くのしかかっている キャンは護身用のナイフを取り出して自分の喉に突きつけた 「……何のマネだ?」 「貴方が協力しないなら私はこの場で命を捨てます。私が死ぬことにメリットはある?」
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