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サクラ「はっ、ごめんなさい!重いよね!」
(小狼の上に乗っかっていたのを思い出す)
サクラ「ほんとにおかえりなさい小狼」
小狼「ただいま」
「良く分かり…分かったな」
「おれが帰ってきたって」
サクラ「今日遺跡発掘隊の人達がお城に来るの。発掘状況の報告にって」
小狼「城にいなくていいのか?」
サクラ「報告を聞くのは王である兄様のお仕事だもん」
「発掘隊の人がお城に来るなら小狼もお家にもどってきてると思って」
小狼「まさか…またひとりで?」
サクラ「うん」
「相変わらずわたしが小狼とこ行くっていうと兄様ご機嫌ナナメになるのよ」
「小狼はわたしの大事な大事な幼なじみなのに、ね」
(ニッコリと)
サクラ「もう七年になるのね」
「小狼と小狼のお父様がこの国に初めて来てから」
「他国の考古学者である小狼のお父様がこの国、玖楼の遺跡に興味を持ってくださって」
「この国の砂漠には埋もれた遺跡がある筈だって」
「それを発掘できればこの国の歴史が分かると前国王であるお父様を説得なさって、危険が伴う砂漠での発掘作業のための準備をずっと進めてらして…」
「準備がやっと整って発掘が始まって…」
小狼「遺跡の発掘中に亡くなったけど」
「幸せな人生だったって最後に父さん笑ってたよ」
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