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サクラ「あのね…わたし…」
「えっと 小狼にね 言いたいことが ある の」
(詰まりながら赤面して)
小狼「? なんだ?」
サクラ「あの あの ね」
「わたし 小狼のこと…」
リンゴーン♪(鐘の音)
小狼「お城の鐘だ もう夕刻(ゆうこく)なんだな」
サクラ「……」(汗)
小狼「だ、大丈夫か?」
サクラ「うー―」
「び……びっくりしただけ」
「なんかお城の鐘で兄様に邪魔された気がする…… ふう」
(最後の「ふう」はため息みたいな感じで)
小狼「? 何が邪魔だって?」
ぶぶん(サクラが首を振る)
サクラ「鐘が鳴ったから戻らなきゃ
兄様ここまで来ちゃう」
小狼「送ってくよ」
サクラ「ううん、小狼お仕事で疲れてるもん」
「大丈夫 ひとりで帰れるよ」
「この国は素敵な人達ばかりだから」
小狼「本当にそうだな 父さんと一緒に色んな国を巡ったけどこんなに平穏な国は他にないよ」
サクラ「ありがと」
(ニッコリ微笑みながら)
「あの あのね」
「さっきの…言いたいこと
次に会った時言うね」
(照れながら)
小狼「あ うん」
サクラ「絶対言うから 待ってて ね」
(赤面しつつ)
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