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【お城】
忍び足で移動するサクラ
桃矢
「丸見えなんだよサ ク ラ」
(少し怒りをこめて)
サクラ
「た……ただいま桃矢兄様」
桃矢
「またあの発掘小僧のところか」
サクラ
「小僧じゃないもん小狼だもん!」
(むきーっ!みたいな感じで怒って)
桃矢
「けっ あんなガキ小僧で十分だ」
サクラ
「ガキじゃないもん!小狼ひとりで暮らしててお仕事も頑張っててえらいんだもん!」
桃矢
「えらかろーがガキはガキだ!」
サクラ
「ちがうもん!!」
雪兎
「その辺りになさったらいかがですか?王、姫」
(くすくすと笑いながら)
サクラ
「雪兎さんっ!」
「神官のおつとめは終えられたんですか?」
雪兎
「ええ 遺跡の発掘隊の方々がご報告にいらっしゃるとのことでしたので、王と共にこちらでお待ちしていたんです」
(微笑みながら)
サクラ
「兄様また我が儘いいませんでした?」
(ニッコリしながら)
桃矢
「おまえじゃあるまいし」
サクラ
「なんですってー!」
(ギッと桃矢を睨みながら)
雪兎
「ちゃんと聞いておられましたよ。王座で」
(微笑みながら)
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