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それは、私
白石 叶(しらいし かなう)
が高校一年の終わり頃だった。
冬も段々と終わりかけて春の暖かさが一段と増してきたそんなある日
突然振ってきた不幸だった
学校が終わると部活もせず、すぐに家に帰り双子の弟の惠(けい)と唯(ゆい)の晩御飯を作り、洗濯物の片付けをしたら、お風呂の用意に掃除を済ませる
これが、私の日課だ――
母が惠と唯を産んだ時に出血多量で息を引き取った時からの私の仕事
まだ五歳の弟達にできる事は限りがあるけど、よく家事を手伝ってくれる
今日もお風呂の用意と洗濯物が下手ながらも畳んであった。
私は少し嬉しくなって
二階で遊んでいるはずの惠と唯の所へ向かう。
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