第ニ句

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と言うことはあれは女の仕業…。 ありえない。 目の前のあさちゃん。 偶然だろう。 「その香の他にも匂いがついたおしろいはあるの?」 「はい。確か梅の他に桜もあったと思います。」 そうか…。 あさちゃんとの話に夢中になり日も暮れ始めていた。 「ありがとう。仕事の邪魔をしてしまったね。そろそろ戻るとするよ。」 一礼をして店でた。 笑顔で見送るあさ。 「私を人斬りの道から救ってください。沖田総司さま。」 と陰を落とし沖田の背中を見つめていた。
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