第三句

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「遅かったな。早く用意しろ。」 「はい。連様。」 道場で一人瞑想をする連。 私はこの人から離れる事は出来ない。 普段は一人で出掛け人を斬る。 でも大人数を相手にするとわかっている時は連と一緒だ。 道場を出て母屋に行こうとした時、 「壬生浪士…いや、沖田はどうだった?」 私は言えずしばしの沈黙。 「嫌なら話さなくいい。」 その重圧に耐え切れず、 「あの二人の死は沖田にとっては衝撃を与えたようです。壬生浪士組の近藤、芹沢に話をするのは時間の問題かと。私の事を疑っていたようにも思えました。薩摩の仕業とも思ったんではないかと…。何を思ったかは本人しかわからないと思いますがね…。」 話を終え、道場を出ようとした瞬間、連に抱きしめられた。 大好きな時間。 私が必要とされている瞬間。 耳元で囁く。 「早く行こう。俺とお前は一心同体!一蓮托生だ。」 私は暫く連の体温を感じ、準備をした。 私は多分連とは一生離れられない。 人を斬る限り…
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