第四句

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用意が済み、黒に化した私と連は道場を後にする。 向かうは芹沢がいる所。 まずは芹沢から殺めるのが得策だろうとの連の判断。 芹沢は、毎日酒を煽り、横暴な取り立て。組の中で批判を浴びているとの噂を聞きで、いなくなっても浪士組にはさほど影響がないと思われていた。 …行った先で衝撃的な物を目にした。 すでに生き絶えている。 また女も死んでいた。 遊女のたぐいだろう。 芹沢のような男なら色々な女がいてもおかしい話ではない。 私達には誰がやったのかは想像がつかなかった。 後に…薩摩の仕業だと耳にした。 そして壬生浪士達による暗殺だと知ったのはそれから暫く経っての事だった。
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