第ニ句

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『あまり深入りはしない方がいいと思いますよ。巡察でも気がつかず、抜けている壬生浪士組には私は捕まえられないと思います。沖田組長さん。』 なんなんだ。 何処から聞こえてくる。 一瞬声の主と目が合う。 獲物を捕らえるような目。 金縛りにあったような感覚。 はっとした時にはもう周りを見渡してもそのような者はいなかった。 そして梅の香も消えていた。
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