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藍は、物音のした草陰に問い掛けるが…
し━━━━━━━━…ん
「…気のせい…?」
「おっと、気のせいじゃないよ♪」
飄々とした声が聞こえるのと同時に、藍の首へ冷たい何かが当たる。
「…何者?」
藍の背後に隠れていた蕾が、大きな声をあげた。
「あぁあぁぁぁぁっ!!!!
藍姉ぇ~!佐助が居るぅ♪」
「…はぁ?
(蕾…お前に緊張感は無いのか?)…何言ってんの?」
蕾の言葉で、藍に何かを当てている人物から殺気が放たれる…
(…図星?って、ことはマジで!?)
「…そっちの嬢ちゃんは…何で、俺様を知ってんのかな☆」
「…私?
私は、嬢ちゃんじゃないもん!!蕾だもん!」
「ちょっ…、何で名乗ってんの!?君、空気読もうよ!!」
「無理☆」
「いや!『無理☆』じゃないし!!
つぅか本当に何で知ってんの!?」
(…ツッコミ…?)
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