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硝子色
貴女が私の髪にふれて
貴女好みに仕立てだす
こんな色は好みじゃなくてよ
何時になったら理解するのかしら?
嗚呼また貴女は私を何処かへ連れ出すのね
私が汚れてしまうのも構わずに
また叱られてしまうわよ?
お願いだから泣きながら私を抱きしめるのは辞めなさい
私の腕は私の想うように動かないのよ
その涙を拭ってあげられないの
貴女は馬鹿みたいに笑っていればいいのよ
何時になったら理解できるのかしら
私の瞳は硝子色
冷たい色した硝子色
できることなら幸せそうな貴女だけを映していたいわ
貴女を映している時だけ優しくなれるから
いい加減に気付きなさい
貴女が笑うなら私は我慢してあげるから
何時ものように私に趣味の悪い服に着替えさせればいいわ
それで貴女が笑うなら
私は我慢してあげるのよ
私の瞳は硝子色
冷たい色した硝子色
暖かい色は貴女がくれるの
だから早く私を見なさい
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