亡くした心 1

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ある時スタークは、見知らぬ町へ自分の歌を届け聞かせるために転々と根無し草の旅を続けた そして、立ち寄った一つの町の酒場に入った 見渡すと人ひとり居ない 酒場に入る前にも町を一通り見て回ったがゴーストタウンと化していた そして最後に酒も欲しいがために酒場によった 酒場の扉を開け2、3歩、足を踏み入れた時だ 影から物音がした スタークは護身用の銃を構え物音の先へと歩む 一瞬で物音の正体に銃を向けて引き金にかけた指を引こうとしたその時 「まって」と少女の声だった スタークはとりあえず銃をしまい少女の話を聞いた 少女の話によると、この町は族に襲われて町中の金品や酒、そして人は皆殺しにあったと言う 少女は言った スタークに助けてと 少女の親が必死の思いで少女を逃がし隠した 親は殺された そして族は、どこに居るかは知らないらしく少女に聞こえるように怒鳴るような声で言った 「お前の親は殺した 今度はお前を殺しに来てやる」 スタークに言い終えた少女は必死で声を殺し涙を浮かばせていた
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