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「それは魔封の腕輪。それで一定量の魔力を抑える事が出来るわ」
二人は腕輪を付けながら効果を確認した。
「ところで編入はいつから?」
「入学は明後日よ。明日ぐらいにでも必要な物は揃えておきなさい」
その後カインとギルは軽くサラに会釈して会長室から出て行った。
-入学当日-
その日の朝は晴天だった。ギルは小さく欠伸をしながら体を起こして隣のベッドで寝ている人物に視線を向けた。
「起きろカイン」
カインは気持ちよさそうに寝息を立てていた。
「…起きろ!」
ギルはカインの鳩尾に肘打ちを放った。
「―――ッ!」
カインの声にならない悲鳴が部屋中に響いた。
その後カインは涙目になりながらギルの作った朝食を二人で食べ、学生服に着替えた後これから通う《セントリアル魔法学園》に向かって行った。
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