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「しっかしギルの作る飯はほんとに旨いな!」
「昔から料理は得意だ」
ギルの料理はとても旨いらしい。
「ギル、一つ聞いていいか?」
とカインが欠伸をしながら聞いてきた。
「…何だ?」
「お前その仏頂面直さないのか?」
「これが俺だ。今更直すのも面倒だ」
ギルがそう言うとカインは呆れたように顔前に手を置いて溜め息をついた。
「お前そんなんだから友達少ないんだぞ」
「友達などいらん」
「これだから…」
カインはまた溜め息をついた。こんな話をしながら歩いていると前方になにやら人集りが出来ていた。
「おっ、何だろな。ちょっくら行ってみようぜ」
カインはそう言うと走って行った。ギルもカインの後を追った。
人集りの中心には五人の男女がいた。その五人を見たギルは顔を青くした。
五人は皆三大貴族の子供達だったからだ。
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