3412人が本棚に入れています
本棚に追加
「なに!?なに…!?」
ハクが地面を見てキョドっていた
「ワンダーラスト…時空を最大限に歪ましブラックホールを生み出したのよ」
ブラックホールは地面に大きく広がりハクや私を囲っていた
「血はもう出なくて済むわよ…ただし、痛みもなにもない、なにも感じない孤独が貴方を待っているわ」
まだこれは使いこなせていない
本当は相手だけブラックホールに落としたいとこなんだけどね…
「イヤ…そんなの嫌ァ!!!助けて…!?」
ハクは涙を流しながら命乞いする
「残念ながら使ったら最後…ブラックホールは私達を吸い込むまで吸引し続けるわ」
ハクが絶望した顔をする
「嫌…服部博士…デル……助けてぇ…!!」
ハクの姿がほとんど見えなくなってきた
「さて…」
私の足もほぼ埋まってしまった
「さよなら初音ミク。…そして、マスター」
私が目を閉じた時だ
ガシッ、と手を誰かに掴まれた
「…マスター……!?」
幻覚かしら…
私の視界にはブラックホールに侵食されてない地面から手を伸ばし私を掴んでいるマスターがいた
「バカ者…」
マスターだ…本物の
「マスター…」
最初のコメントを投稿しよう!