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雑音は空洞になった顔のままドナルドを見る
「マス…タ……。」
「体は君のマスターになったが心まで君のマスターになったつもりはないよ…。…らん、らん、るー!!!」グシャ
「腐れバーガーが」
ドナルドのパンチを受け雑音の頭が吹き飛んだ
「なんだアイツ・・・本当に人間か…」
俺の呟きにドナルドが声高らかに笑う
「ヘッハッハッハッハッハ!!面白い疑問だね」
「なにがだよ…」
俺はドナルドを睨み付ける
「僕が本当に人間か?だって…?・・・いつ人間だなんて言った?」
「!?な、・・・まさか・・・」
まさかとは思っていた、こいつには人間らしさをあまり感じなかったから
「お察しの通り、VOCALOIDです」
マジかよ・・・
「でもお前、雑音ミクのマスターじゃあ…?」
「VOCALOIDがVOCALOIDのマスターじゃ変かい?
フフ。ドナルドはVOCALOIDが大好きなVOCALOIDなのさ
服部博士の一番最初の作品…ドナルド、それが僕
初音ミクやルカ、カイトやレン、皆のお兄ちゃんでもあるんだよ」
「お兄…ちゃん…?」
こんなお兄ちゃん嫌だな
「さぁ・・・、最後の戦いを始めようか」
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