第二十六話「恋は戦争」

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雑音は空洞になった顔のままドナルドを見る 「マス…タ……。」 「体は君のマスターになったが心まで君のマスターになったつもりはないよ…。…らん、らん、るー!!!」グシャ 「腐れバーガーが」 ドナルドのパンチを受け雑音の頭が吹き飛んだ 「なんだアイツ・・・本当に人間か…」 俺の呟きにドナルドが声高らかに笑う 「ヘッハッハッハッハッハ!!面白い疑問だね」 「なにがだよ…」 俺はドナルドを睨み付ける 「僕が本当に人間か?だって…?・・・いつ人間だなんて言った?」 「!?な、・・・まさか・・・」 まさかとは思っていた、こいつには人間らしさをあまり感じなかったから 「お察しの通り、VOCALOIDです」 マジかよ・・・ 「でもお前、雑音ミクのマスターじゃあ…?」 「VOCALOIDがVOCALOIDのマスターじゃ変かい? フフ。ドナルドはVOCALOIDが大好きなVOCALOIDなのさ 服部博士の一番最初の作品…ドナルド、それが僕 初音ミクやルカ、カイトやレン、皆のお兄ちゃんでもあるんだよ」 「お兄…ちゃん…?」 こんなお兄ちゃん嫌だな 「さぁ・・・、最後の戦いを始めようか」
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