第二十八話「初音ミクの決意」

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「なんで使ったんだよバカ!!!」 「アハハハ…、アタシも………皆の力になりたかったん……、だよ。…………だって…アタシは……ルキアの造った……………立派なVOCALOIDなんだ…もん」 「容量不足なのに能力を使っちゃった場合ってどうすんだよ…。…そうだ!ルキアに電話…」 「…無駄だよ、…もう、なにをしても」 「無駄なことあるか!!」 俺は必死だった もうこれ以上誰かに死なれるのは嫌だったから 「もしもしルキア!?大変なんだ、テトが能力を…」 『・・・・・・やっぱり、使ってしまったんだね…代わってくれるかい?』 俺は電話をテトの耳元に持っていってやった 『テトかい…?』 「ルキア…?…ハハ、ごめん……アタシ…」 『…いいよ、なんとなく、こうなるんじゃないかとは覚悟していたから』 「アハハハ…ねぇ?ルキア…アタシ…最後のトリを決めたんだよ?凄いでしょ…?」 『最後…そうか…。…うん、…うん、…なるほどね……うん、…』 『テト、最後に…まだいけるな?』 「うん…もちろんだよ、」 なにやら話しているみたいだが別のことを話してるような… 「おい、早くしないとテトが!!」 俺は電話を自分の耳元に戻す 『もう大丈夫…。ミクにチップは埋め込まれたんだろう?じゃあ今すぐミクに歌わせてくれないか?』 「…なにをだ?どうすればいいんだ?」 『…テトの能力でミクの歌をこの地域にいる全員の心に響かせる、ミクには普通に歌ってもらえばいいよ。 今のミクなら…なにを歌っても平穏を届けてくれるだろうから』 「…?よくわかんねぇけど、ミクに歌ってもらえばいいんだな?」 聞けなかった テトは大丈夫なのか…? と、 聞いちゃいけない気がした 「ミク…」 「歌を…歌えばいいんですか…?」 俺は頷く 「…ぅっ、」 「どうした!?ミク!?」 体がもう限界か…
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