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もうすっかり見慣れたこの帰り道。
今日も何事もなくここを渡って家に着く。
はずだったのに、
今日は今までの俺の人生で一番のイベントが起きた
目の前にいる女の子がいきなり倒れるじゃありませんか
「うわっ、なんだぁ?」
酔っ払ってんのか?
「だ、大丈夫ですか…?」
「…」
返事はない、ただのしかばねのようだ
…って違う違う、ここはドラクエの世界じゃない、俺の世界なんだ、ワールドなんだ!
ギャルゲーならここで選択肢が…
・お持ち帰りする
・ほうっておく
・お持ち帰りする
…ってダメだろ!お持ち帰りする二つもあるあたり俺の下心が伺える。
いやいくら生まれて初めての童貞を捨てるチャンスだからってこれはない!
俺は初めては好きな娘とロマンチックな夜を過ごして…
ってこんなこと考えてる場合じゃないな今は
「んー…どうしよう…放っとく訳にも…俺ん家に…っていやいや、やましい気持ちなんてない!だ、断じて、断じて違う!!」
「…マス……タ…」
すると女の子が話し始めた
「なんだ?なんか喋ったぞ?」
良かった生きてて
怪我はしてるようには見えないし…
「…」
俺は女の子の肩を持ち上半身を起こした
うわ、めちゃくちゃ可愛い…
すると女の子は虚ろな目のまま俺に顔を近付けてきた
「ちゅ…」
…
・・・・?( ゚∀゚)
「えっ…?」
母さん、俺の初めてのキスは、道端に倒れていた女の子でした
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