*+。日常。+*

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「空がいるから、大丈夫。絶対に転ばないっ。」 意気込んで言う柚羽は俺の手をキツく握りしめた。 鼻を真っ赤にして、ほっぺも真っ赤な柚羽。 それでも鼻をフンと鳴らして、俺の手を握っている。 そんな柚羽が可愛い…。 「柚羽、手痛い。」 「あ、うわ。ごめん。」 俺がサラリと言うと、柚羽は慌てて俺から手を離す。 俺から手を離した柚羽は、慎重に歩きながらも…シュンとしている。 苛めがいがあるなぁ。反応がいちいち可愛いし…。 「嘘だよ。 ほら。手、繋ご。」 「うん…!」 俺が笑って、手を差し出した途端、パアァっと顔を輝かせて、俺の手を握る柚羽。 くく…っ、単純。 手を繋ぎながら笑ってしまう。 「どうかした?」 柚羽がキョトンとしながら聞くから、これまた何故か笑えてしまう。 「ん、いやぁ。別に何でもない。」 「えー、何それ。 教えてくれたっていいのに。」 「いや、本当に何でもないから。」 付き合って3年も経ったのに、全然飽きなくて面白い。 付き合ってからは、1回も言ったことないけど…大好きだよ、柚羽。 まあ、心の中で思うだけで、本人には照れくさくて直接言えないけどね。 でも、この気持ちは嘘でも幻でもない。 本当に…柚羽が大好き。 ずっとずっと…―。  
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