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「チャンミンにくれた物なのか?」
「…メンバーで食べてって言われました」
こういうところはまだ子供だな。
独り占めしたくて隠していたが、結局はジュンスに見つかり一口も食べられなかったなんて。
「どっちも悪いんじゃないかな?」
「………はい」
チラリとジュンスの姿を探してみるが、俺と話している間にキッチンにいるジェジュンの隣に逃げ込んでいた。
手伝いをしてチャラにしようという魂胆があまりにも見え見えで、俺の視線に気づいたジェジュンが苦笑いを浮かべた。
「…ユノヒョン」
「ん?」
「作業、ちょっと手伝ってよ」
いつの間にかテレビの前ではなく、俺が座るチェアの後ろに移動していたユチョンの言葉に頷き立ち上がるとまだ不機嫌な様子のチャンミンの頭を撫でてリビングを後にした。
「作曲?」
「………」
返事はせず作業部屋に入るユチョンの後を追い、中に入ると近くにあった椅子に腰掛けると立ち尽くしたままだったユチョンが床に膝をついて腰に抱きついてきた。
「どうした?」
「……ユノはチョコレートだよ」
2人きりになると"ヒョン"とは呼ばなくなる、何とも分かりやすい兎、もとい俺の恋人。
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