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――放課後。
――――
時間って過ぎるの早いよな、皆はそう思わないか?
静の衝撃な言葉を聞いてから…放課後までずっと居眠りこいてた俺はある意味負け組だよな。
あ~…。
――――
ふと過った弥斗の頭には、放課後に静と帰ろうかって事…。
弥斗は寝ていた身体を無理矢理起こし、静の元へ行った。
(静……静っ…)
居たっと思って静の傍に駆け寄る。
俯いて居る静を覗いて見る、いつもの元気な静ではないとすぐに解ってしまった。
今までに見た事のない表情だったから…。
弥斗「し…静?」
静「あら…弥斗じゃない…私に何か様かしら…?」
声のトーンがいつもより若干低く、可愛い声より色っぽい…大人染みた声だった。
弥斗「?!…静…だよな?」
静はふっ、と笑い弥斗を見つめる。
静「あ~ら…私よ?し・ず・か」
弥斗「それなら…いいけど…あ、帰り一緒に帰らないか?」
静「弥斗…貴方私に気があるのかしら?まぁいいけど」
ふぅっと軽く溜め息をつくと静は立ち上がる。
静「さぁ…行くわよ」
(う~ん、なんで命令系なのか…?なんか嫌なんですけど)
弥斗「お、おぅ!」
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