223人が本棚に入れています
本棚に追加
キーンコーン....
朝のホームルームが終り、一時限の用意をする静、
クラスの皆も用意をし始める。
「私用事思い出したんでちょっと行ってきますね」
と弥斗に微笑み、静は教室から出て行った。
用意をし終わったのか、男子の一人が弥斗の机に来た。
?「よぉ、弥斗!俺は琉李、楠木琉李(くすのき るい)だ♪ヨロシクなぁ♪」
(中々馴れ馴れしいやつだな…まぁいいけど)
弥斗「ヨロシク、楠木」
琉李「あっ琉李でいいぜ、今日から俺らは親友だ!…いや、大親友だ!(笑)」
弥斗「マジかよぉ(笑)普通に知り合いだろぅ」
ははは、大親友だぜ~っと笑いながら琉李は手をひらひらさせる。
キーンコーン.....
ふざけた会話をやっている内に、一時限始まりのチャイムが鳴る。
琉李「お…鳴っちまったなぁ(笑)席戻るわぁ、また次の休憩に絡もうな!」
弥斗「おぅ、またな琉李」
あんな楽しいやつも居るんだな…っと弥斗は微笑した。
多分周りから見たらキモいだろうに。
休憩時間には必ず琉李と絡むようになった。
(1日休憩にならないかなぁ…)
くだらない事を考えながら数学Iの授業に取り組む。
弥斗「つまんねぇ…」
クラスが静まり返る、静は弥斗を見つめ
え…??と驚いたような顔でこちらを見ている。
先生「オイ、榊ぃぃ…誰の授業がつまらんだとぉぉ…?!」
数学I担当の頭の禿げかけた親父が問う。
弥斗「あ…いや、ちょっと考え事を…」
(あぁ…本当の事言っちゃったよ)
先生「考え事?はは~ん、葵の事考えてたな!」
ドキッ!
胸が高鳴る…
図星と言えば図星…
そうじゃないと言えばそうじゃない…
静は顔を赤らめながら弥斗を見つめている。
顔を赤らめている静を見てしまった弥斗…
弥斗「ッッ!!」
見つめられて照れたのか、弥斗は耳まで真っ赤にしていた。
最初のコメントを投稿しよう!