出逢い

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キーンコーン.... 朝のホームルームが終り、一時限の用意をする静、 クラスの皆も用意をし始める。 「私用事思い出したんでちょっと行ってきますね」 と弥斗に微笑み、静は教室から出て行った。 用意をし終わったのか、男子の一人が弥斗の机に来た。 ?「よぉ、弥斗!俺は琉李、楠木琉李(くすのき るい)だ♪ヨロシクなぁ♪」 (中々馴れ馴れしいやつだな…まぁいいけど) 弥斗「ヨロシク、楠木」 琉李「あっ琉李でいいぜ、今日から俺らは親友だ!…いや、大親友だ!(笑)」 弥斗「マジかよぉ(笑)普通に知り合いだろぅ」 ははは、大親友だぜ~っと笑いながら琉李は手をひらひらさせる。 キーンコーン..... ふざけた会話をやっている内に、一時限始まりのチャイムが鳴る。 琉李「お…鳴っちまったなぁ(笑)席戻るわぁ、また次の休憩に絡もうな!」 弥斗「おぅ、またな琉李」 あんな楽しいやつも居るんだな…っと弥斗は微笑した。 多分周りから見たらキモいだろうに。 休憩時間には必ず琉李と絡むようになった。 (1日休憩にならないかなぁ…) くだらない事を考えながら数学Iの授業に取り組む。 弥斗「つまんねぇ…」 クラスが静まり返る、静は弥斗を見つめ え…??と驚いたような顔でこちらを見ている。 先生「オイ、榊ぃぃ…誰の授業がつまらんだとぉぉ…?!」 数学I担当の頭の禿げかけた親父が問う。 弥斗「あ…いや、ちょっと考え事を…」 (あぁ…本当の事言っちゃったよ) 先生「考え事?はは~ん、葵の事考えてたな!」 ドキッ! 胸が高鳴る… 図星と言えば図星… そうじゃないと言えばそうじゃない… 静は顔を赤らめながら弥斗を見つめている。 顔を赤らめている静を見てしまった弥斗… 弥斗「ッッ!!」 見つめられて照れたのか、弥斗は耳まで真っ赤にしていた。
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