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部活勧誘
春。
それは、新入生達にとって心浮かれる季節。
学校になれない初々しい新入生達が諸先輩や諸先生方に見守られながら、健やかに育っていく季節なのだ。
かくいうこの俺、矢木幸利(やぎゆきと)も例外ではなく、紫桜学園の校舎へ向かって桜舞う道を歩いている。
歩いている。
歩いているが、所謂先輩方が校門から校舎までの道にいて、熱心に新入生を勧誘していた。
だれもかれもが、我が部活に入ってくれ、入って下さい、入いりやがれと……入っての叩き売りである。
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