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ーーー・・・。
【ペシッ!ペシッ!】
・・・ん?
【ペシッ!ペシッ!】
・・・ん・・もう少し・・・
【ペペベペペペシッ!】
・・・心地好い眠りを何としても邪魔しようと魔の手・・・いや・・・猫の手。
その猫の手が私の頬をペチペチと叩きます。
・・・えぇ。ご褒美です。
肉球って素敵です。
【ペペペペペシッ!】
あぁ、分かっています。分かっています。
ご飯ですよね?でも今日は火曜日。お店の定休日なのです。
だから・・・もう・・・少し・・・だけ。
《にゃー。》
【ペペペペペペペペペペシッ!】
・・・。
眠い目を擦りながらゆっくりと身体を起こす。
私の布団の上にはマンチカンのダイフク。
先程から眠っている私の顔に猛烈なアクションを行っていた犯人です。
「今日の目覚まし当番は貴方でしたか。ダイフク。」
《にゃうん。》
「ええ。おはようございます。さて、とりあえず私の布団から退いて頂けますか?私が布団から出られませんので。」
《にゃー。》
・・・。
「いやいや。ダイフクさん?何故、私の顔に張り付いているのですか?」
《にゃー。》
・・・ご褒美です。
あ、いやいや間違えました。
「ダイフク。このままでは貴方は食事にありつけませんよ?よろしいのですか?」
《にゃ?》
・・・どく気配がありませんね。
仕方ありません。
このまま朝の仕度をしますか・・・。
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