prologue

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ーーー・・・。 なぁ?突然だけどよ、ガキの頃って正義の味方に憧れなかったか? そいつらは、いつも輝いてた。 格好良いビジュアルに強靭な肉体。 何より優しい。 俺もガキの頃はそんなヒーローになりたいって思ったんだ。 でも、あれはそう・・・小学高学年くらいかな? 俺はクラスメイトと根性試しに行ったんだよ。 そこはボロボロの廃病院でいかにも【出ます!】って感じの場所だった。 勿論、人なんて近付かねぇ。 繁華街から離れた場所にあったし、夜なんて尚更だ。 バカだったんだよ。 人が行かない、危ない場所に行けば勇気が試される。 ・・・ヒーローになれると思ったんだ。 人が寄り付かないってのは意味があんのによ。 確か・・・4人くらいだったかな? 女の子もいたんだ。 俺達は4人で廃病院を進んだよ。 みんな内心ビビってんのに、必死で隠してた。 廃病院の中は酷い有り様だった。 本当にここは元は病院だったのか疑うくらいだったよ。 放置されて錆びた椅子やテーブル。 何に使うか分からねぇ機械。 破れたカーテンに染みたシーツ。 その雰囲気に呑まれて気付かなかった。 俺達が歩く度に床が軋んで【ギシギシ】と悲鳴を上げてる事に。 ガキの頃は木造とか鉄筋とかよく分からなかったんだよ。 そこは木造の3階建てで・・・老朽化の為に放棄された病院なんだって。
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