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ーーー・・・。
・・・帰路への道。
・・・寒い。
早く帰って私の可愛い子供達にご飯をあげなければ。
志乃さんに残業をお願いしてしまいましたが・・・彼女は怒っていないでしょうか?
ミアもいるから子供達は暴れる事は無いでしょうが・・・予想以上に遅く・・・と言うかもう次の日ですね・・・志乃さん・・・激怒してますよね。
彼女は怒ると非常に恐ろしい。
・・・そうだ。帰りにケーキを買って行きましょう。
ケーキと私の笑顔で何とか許してもらいましょう。
あ、更に、更に、私の子供達にもオヤツを買っていきましょう。
あ、新しいシャンプーも必要ですね。
・・・しまった。
この時間帯ではケーキもオヤツもシャンプーも手に入りません。
・・・コ、コンビニのケーキで・・・
「クロさぁん!!」
・・・ん?
後ろを振り向くとそこにはミリタリー系のジャケットを寒そうに着込むトトさんの姿。
「どうしたのですか?こんな夜更けに?」
「どうしたのじゃないですよぉ!?何か余計な事してないですよねぃ!?クロさん過保護過ぎなんですよぉ!!」
「はて?意味が分かりません。」
「いや、いや、いや!確信犯ですよねぇ!!」
「そんな事はどうでも良いのです。そんな事より志乃さんの怒りを宥める方法を模索するのが重要なのです。」
「はぁ!?志乃さん、お店にいるんですかぁ!?こんな時間まで!?もはや残業じゃないですよねぇ!?夜勤ですよねぇ!?」
「だから困っているのです。あ、トトさんも一緒に謝って頂けませんか?」
「いや、無理ぃ。」
「・・・少しは悩んでくれても良いのでは?」
「あ、私ぃ。今から用事あったんでしたぁ。」
「は?今からですか?」
「はぃ。これからコンビニ巡ってスイーツ祭りするんでぇ。それじゃー。」
「あっ!?ちょっと待ちなさい!トトさん!?トトさん!?」
・・・私も戦略的撤退を余儀なくされそうですね。
それにしても・・・ふむ。
あの2人のコンビは 危うい。
・・・2人とも優しすぎな上にお節介ですからね。
これはしばらく、私が見守って差し上げなければ・・・ね。
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