974人が本棚に入れています
本棚に追加
……………!!
気が付くと辺りは何も無い真っ白な空間。
「ここは……?」
人も居るのは自分だけ。辺りには人の気配も物もに何も無かった。360度すべてが真っ白なだけ……。
「……ラリィ!!」
不意に後ろから声をかけられた。ラリィは少し驚きながらも声のした方に体を向けた。
すると、そこにはさっきまで誰も居なかった所に人が立っていた。
「……誰?」
その人の特徴は紫色の髪で目は紅色、耳の先は尖っており身長180cmぐらいの男の人……。
ラリィには誰だか分からないでいたが、その男の人は笑顔でラリィを見ていた。
まるでラリィを懐かしいような眼で見つめている。
「……久しぶりだな!!会いたかったぞ!!我が息子ラリィよ」
そう言っていきなりラリィの頭をワシャワシャと撫でた。
「………え? 俺の……おとう…さん?」
ラリィにはお母さんしか居ない。お母さんも「お父さんは現実に"は"居ないと言っていた……」未だ意味は分からないでいるが取り敢えずお父さんは現実には居ないと言う事は分かる。
……なのに何故この真っ白な謎の空間に現実に居ないはずのお父さんがいるのだろうか?
するといきなりラリィの顔をお父さんは覗きこんだ。
「うわっ!?」
ラリィはお父さんの顔がいきなり目の前に来たので驚き声を出してしまった。
「ん?その顔は何で現実に居ないはずのお父さんがこの謎の空間にいるのか?って顔してるな」
お父さんは俺が驚いた事を気にも掛けずに凄い事を言った。
最初のコメントを投稿しよう!