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『痛い…痛い…』
『まだ痛い?頭の上にマスクあるから3回位吸ってみて…』
『…はぃ…』
(すぅ……すぅ……すぅ………………………)
意識が遠のいていった…。
それから産まれるまでの間、夢を見た。
真っ暗な高い塀のようなところに私はいた。下を見ても何も見えない。すると後ろから、ガタン!ガタン!と何かが迫ってくる。それから逃げようと走った。塀の端まで逃げてこれ以上先には進めない。下に飛び降りる勇気もない。どうしようか悩んでるうちにすぐ後ろまで何かが迫っていた。
この頃半分意識というか眠りが浅くなってきたようで痛みが復活してきた。
踏み潰されるか、押し出されて落ちるかギリギリまできた時だった…。
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