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『〇〇さん!〇〇さん!しっかりして!大丈夫?もぅすぐ赤ちゃん出てくるんだからしっかりして!』
その声で暗闇の恐怖から抜け出せた。
『〇〇さん!大丈夫?赤ちゃん出てくるわよ!あともう少しだから頑張って!…ほら、出てくるわよ!』
痛みが復活して正直それどころじゃなかった。
『はい……』
返事をするしかできなかった。
『〇〇さん!しっかりして!赤ちゃん出てきたわよ!』
……産まれたんだ…あれ?泣かないな………………
……………………………
『おぎゃぁ!おぎゃぁ!』
『〇〇さん。女の子だよ。』
産まれてきた赤ちゃんを私の顔のところに連れて来てくれた。
泣いた…よかったぁ………
産声を2回聞いたところでまだ眠ってしまったようだ。
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