入院生活

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一緒には過ごせないけど我が子の泣き声は不思議とわかるもの。 娘は『あ゛ー!あ゛ー!』と泣いていてすぐわかる。あんな小さな体のどこから出してるのかと思うくらい大きな声で泣いていた。 本当に大きな声で泣いていてどこにいても聞こえた。 夜、大部屋と新生児室の保育器の中とで別れて寝ていても『あ、泣いてる…』ってわかるくらい大きな声。 この頃産まれた赤ちゃんの中でNo.1の小ささの娘は同じ部屋のママ達、違う部屋のママ達にもすぐ覚えてもらえた。助産師サンもママ達も『これだけ大きな声で泣いてるなら元気だね』と言ってくれた。 それにしても本当に大きな声…。 お腹をすかせて泣いてる時の音量と泣き顔の必死さが生きようとしている力に見えた。
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