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当然幼稚園時代から女の子にモテモテで、あたしはよく、フリフリの服を着た可愛らしい悪魔たちにいびられていた。
「花音ちゃんは男の子みたいだから一緒に遊ばない!」
「花音ちゃんと一緒にいたら暁ちゃんまでヘンになるからそばにこないで!」
そんな毎日だ。
小学校に上がると、イビリが少しグレードアップする。
「暁くんの幼馴染だからって調子に乗らないで!」
「あんたなんか相手にされてないのよ!」
それが日常。
中学にあがってからは、さすがのあたしも学習した。
暁の傍にいなければいいのだと。
なるべく顔を合わさないように、なるべく姿を見られないようにとコソコソしまくった。
そのたびにどこからともなく現れた暁に捕まり、以下同文。
高校は絶対に暁と一緒になってたまるかと思ったあたしは、逃げるように女子高へ入学。
しかし、暁は第一志望だった頭のよろしい高校ではなく、あたしが受験した女子高から程近い男子校へ入学。
以下同文。
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