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大学まで近くなったら目も当てられないと思ったあたしは、すごくがんばって地方の大学を受験した。が、落ちた。
悲しみのどん底にいたあたしは、滑り止めと考えて受験していた地元の大学に入学。
そして暁も地元の大学へ入学。
以下同文。
大学卒業後、あたしは隣の県にある某企業に就職した。
嫌な予感ほど的中するものと相場は決まっている。
ここまできてあたしはあることにようやく気がついた。
暁はもしかするとあたしのこと……(ポッ)
なーんて甘いモンじゃなく、
あたしがいびられる姿を見たいがために付きまとっているのではないだろうか、と。
好きだなんて甘美なものよりよっぽどこっちのほうが信憑性がある。
そうなのだ。
いい忘れていたが、あたしがいびられている間中、暁のやつは助けようとするどころか、ふっ…なんてスカした笑みを浮かべていたやつなのだ。
どうだ、信じられるか!?
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