◇1◇

3/16
前へ
/103ページ
次へ
辺りには物というものは何もなく、どこまでも白が続いている。 その中に彼女だけがぽつんと寂しく立っていた。 「なんでこんなとこにいるの?」 頭が冴えてきたのかこの空間に混乱しているのか不安げな声をあげる。 こんな所に突っ立っていても何も変わらないだろうと考えた華乃は、意を決して1歩踏み出した。 その瞬間、華乃の意識は遠のいてその場に倒れてしまった。
/103ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加