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辺りには物というものは何もなく、どこまでも白が続いている。 その中に彼女だけがぽつんと寂しく立っていた。 「なんでこんなとこにいるの?」 頭が冴えてきたのかこの空間に混乱しているのか不安げな声をあげる。 こんな所に突っ立っていても何も変わらないだろうと考えた華乃は、意を決して1歩踏み出した。 その瞬間、華乃の意識は遠のいてその場に倒れてしまった。
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