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ピピピピピッ
うるさいくらいの目覚ましの音で華乃は目が覚めた。
「うー…ん…、夢…?」
何か夢を見ていたような、でも思い出せない、そんなもどかしさを抱えながらベッドから出る。
何か思い出せるとしたら、『道は2つ、あなたはどっちを選ぶ?』ということぐらいだった。
「道?2つ…?」
それ以外にも何かなかったかとしばらくの間思い出してはみるものの、思い出せば思い出す程遠くなり、諦めるほかなかった。
長い間考えていたのだろうか、華乃がふと時計を見れば針は7時半を過ぎていた。
「やっば、遅刻…!」
急いで着替えようと制服がかかっているお気に入りのピンクのハンガーに手を伸ばそうとした。
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