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直樹達が建物から出ると、外にはゾンビがちらほらとさ迷っていた。
ゾンビも数体、直樹達に気付いて寄ってくるが、走って逃げれば難なく交わせるレベルだった。
「ヤツらの大群に囲まれたらお終いだ。なるべく大通りを行くぞ!」
直樹は沙恵にそう言い、2人で走り出した。
(感染はヤツらが凶暴化する夜中の内に広まってるから、この街の住民もほとんどやられちゃってるかもな…)
直樹はそんな事を考えながら真昼の街をひたすら突っ走った。
しばらく走っていると、遠くで銃声が聴こえる事に気付く。
「軍に違いない。」
直樹はそう言い、沙恵に付いてくるように指示した。
ゾンビと交戦中なのか、直樹は慎重に銃声の鳴る方へと近付いて行った。
そして現場に到着した直樹達は意外な光景を目の当たりにする。
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