第一話『幻想入り…』

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他人から見たら廃人か何かと間違えられそうな程、動かなかったのだろう。 蝶が地面に力無く置いてある指に止まった。 (…?) ポケットに何かが入っている。 蝶に心の中で謝って飛ばす。 ポケットの中を確認すると、折り畳み式の携帯電話が入っていた。 今気付いたが、多少に常識は覚えている様だ。 俺は携帯の趣味が悪かったのか、耳を当てる部分は骸骨の口の様な模様がある。 喋る部分には骸骨の顔の上半分があった。 全体的に見れば携帯の内側(使用する面)が逆さまの骸骨の模様だという事に気付いた。 画面にはメールが一件入っていた。 ーーーーーーーーーーーーーー 差出人:八雲 紫 件名:お目覚めは如何? 本文 はろー♪お目覚めは如何かしら? この携帯を貴方のポケットに忍ばせて置いて良かったわ♪ 貴方を家に招待しようとしたら、うっかり落としちゃって… テヘッ☆ …と、まぁ冗談はさておき… 早朝とはいえ、一部の妖怪は朝御飯の時間だから(はぁと じゃ、生きてたら会いましょう… ーーーーーーーーーーーーーー 一言言いたい… 「テヘッ☆…じゃなぁぁぁぁい!!」
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