好きなのに…

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俊之さんは、いつも私の側を離れません。 ずっと、くっついています。 『ハルは可愛いなぁ~♪』 と頭を撫でてくれます。 私は、頭を撫でてくれるのがとても、嬉しいので その日は、ウキウキです。 ですが…そんな、幸せが長くは続きませんでした。 ピンポーン 玄関のチャイムが鳴りました。 私の側にいてくれた俊之さんは急に、私から離れて、玄関に向かいました。 いつもなら、一緒に玄関に行くのに…。 『俊之。来ちゃった♪今、平気?』 …女の声だ。しかも、私の俊之さんを呼び捨て…。ちょっと、ムカつく。 『あぁ、大丈夫だよ。どうしたの?よかったら、うちあがる?』 ちょっと、俊之さん! 何考えているの? 『いや、俊之に遊びのお誘いしに来たんだ。今日天気いいし、どう?』 …何言っていらっしゃる。の?あの女。 私の俊之さんを、誘惑しないでよ。 俊之さんは、貴女とか付き合わないわ。
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