†白†

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  「クロア、一人残らず殺せ。」 「はい。」 魔族が驚きのあまり 固まっている間に素早く はっきりとクロアに命を下し、 「フィリル。」 「はい。」 「お前はこれを“聖域”入り口の門番に渡し、神殿に戻れ。」 胸元から 小さな水晶のネックレスを外し 水精の虹色の玉と共に フィリルの手に握らせる。 クロアもフィリルも 既に知っていた態度での応じ。 「お前ッ……“苗木”のくせにッ!!」 クロアと亜種の交戦が始まり、 その合間を縫って 魔族がロアを襲うが フィリルの剣が塞ぎ、 ロアはフィリル達には 耳慣れない言葉を小さく紡ぎ 床に突き立てた聖剣の力を 利用して素早く自身の周りを 守護の結界で覆った。  
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