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ロアの存在を求めた為に
魔族の甘言に乗ってしまい
裏切り者として
利用されていたイェルス。
魔族に唆されてしまった
イェルス自身にも
問題があったが
唆される原因がなければ
利用される事もなかった。
加害者でもあり
被害者でもあった者。
だから、ロアは
“聖司官”としては許さず
“神族”としては許していた。
元から魔族はロアを
イェルスに渡すつもりがなく、
その魔族自身も
更に利用されていた事を
ロアは既に確認していた。
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