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「最後に神族の祖で在りながら創世の時代に聖界を裏切り堕ちた“魔王”…お前を捨て駒にした当人だ。」
「ッ!!……違うッ…!!」
一番、
知られてはならない存在に
知られている現実に
嘲笑が溢れてしまう。
流石にロア自身も
初めてその事を知った時には
驚き、戸惑い、怯えたものだが
成人する頃には事実として
受け入れるしかなかった。
元々、
“魔王”は神族の祖の一人、
聖界を裏切り
あろうことか魔界を創世した
“悠久の魂”の持ち主。
古からの記憶を持ち続けている
魔界に生きる唯一の神族だった。
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