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「最初に“0”を示す書類が来た時、その巧妙性から上位者の可能性を考えていた。」
魔族の存在を認識しても
直ぐには動けなかったロア。
その理由の一つが
魔族の正体と
本当の意図が判らなかったから。
「上位の魔族である程、聖界に侵入する事が難しくなるが不可能ではない。又、下位の者であっても、その裏に上位者が着いていれば下手に手を出せない。」
魔族の正体と
隠された意図によっては
聖界と魔界を捲き込んでの
大戦が起きる可能性があった。
絶対に
回避しなくてはならない
最悪の事態。
それを常に想定し
慎重に動かなくてはならず、
まずは今回の事態を
本当に画策した
魔族の正体と意図を
探る事が先決であった。
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