†白†

15/37
前へ
/450ページ
次へ
  「お前は私の存在と力量を試すためだけに使われた、ただの駒だ。」 これだけの事をしておきながら 全ての理由はただそれだけ。 捨て駒として利用された事を 頑なに否定する魔族へ 事実だけを淡々と告げ 「全て、魔王のふざけた茶番だ。」 真実を吐き捨て 現実を突き付けながら 視線を魔族に向け嘲笑う。 「うッ……あッ…ア…アアァァァァ…ッ!!」 認めざるえない現実。 それを冷静に突き付けられ 嘲笑われた魔族は叫び狂い ロアの結界を力任せに叩き出す。 「嘘だッ!!嘘だッ!!嘘だッ!!……絶対に嘘だッ!!」 力の限り叫び否定しようとする そんな魔族の姿から ロアは直ぐに視線を外し 再び、 クロアと亜種の交戦に 視線を戻した。  
/450ページ

最初のコメントを投稿しよう!

764人が本棚に入れています
本棚に追加