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だが、
最後は常にクロアしか撰べず、
“苗木”として
聖界に利用される為に生まれ、
“聖主”として
神族の血を残す為の宿業を負い
“愛”の為に
愛する心を無くした、
“何も無い自分”が
クロアだけを求め、
撰び続けた。
「お前が…お前に与えられるなら、体の傷も心の痛みも…裏切りも愛も狂気も…全て、受け入れる!!」
見えない世界の中で
クロアの存在だけを求め縋る。
「お前の為に死ねるのならッ!!“幸福”とさえ感じたッ!!」
クロアの腕の中で
告げられる告白。
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