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その瞬間――
クロアの中の感情も決壊する。
もう、良いと、
もう、充分だとクロアは
決意する。
何故なら、
もう、
それは―
愛を棄て、
愛する心を棄てた筈の
ロアからの
“愛の言葉。”
ロアが目覚めた時、
眼が見えない事で慌て、
その衝撃と現実すら利用し、
許される事から逃げた
卑怯な自分を認め、受け入れ、
許され、
この温もりを愛すると
共に狂うとクロアは決めた。
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