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「どうするかな…?」
自身が歩いて来た方を振り返り
とりあえず
本殿を目指し歩き出す。
本来、
目的として目指すべき内殿とは
全く逆の方向。
分かってはいたが
正直なところ少年はまだ、
帰りたくなかったのだ。
何故なら、
この日、初めて訪れた
外の世界が珍しかったから。
自分が居なくなれば
心配し困る者が居る事も
十分に分かっていたが、
「………まぁ、大丈夫か。」
保護者である者を思い浮かべ
あっさりと呟き、
楽し気な微笑みを浮かべていた。
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