†レン月華†

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  少年は神兵達が走り去ると 「ん……ッと…。」 隠れていた樹の枝から 身軽に飛び降り笑顔を浮かべた。 そのまま一人で クスクスと笑ってしまう。 このように隠れる事も 追いかけられ逃げる事も 少年は初めてだった。 少年には弟が一人、居るが なにぶん歳が離れている為、 このような 本気の追い掛けッ子等した事が なかったのだ。 かといって弟の他は父と 父の兄である叔父と 叔父の子供である歳上の従兄に 教師代わりの親戚の兄しか 知る者が居なかった。  
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