763人が本棚に入れています
本棚に追加
/450ページ
少年は神兵達が走り去ると
「ん……ッと…。」
隠れていた樹の枝から
身軽に飛び降り笑顔を浮かべた。
そのまま一人で
クスクスと笑ってしまう。
このように隠れる事も
追いかけられ逃げる事も
少年は初めてだった。
少年には弟が一人、居るが
なにぶん歳が離れている為、
このような
本気の追い掛けッ子等した事が
なかったのだ。
かといって弟の他は父と
父の兄である叔父と
叔父の子供である歳上の従兄に
教師代わりの親戚の兄しか
知る者が居なかった。
最初のコメントを投稿しよう!